僕たちは笑うために生まれてきた


赤西くんを好きになったあの日から、今日まで、もう10年以上の時間が経っていて。当たり前なんだけど、過ぎた時間の分だけ環境も状況も変わった。赤西くんを初めて知った小学生だったあの頃のわたしは社会人になったし、赤西くんはアイドルじゃなくなった。結婚もしたし、パパにもなった。もちろん、まさかこんな未来が待っているとは当時のわたしは全く想像もしてなかった。

本当に本当にいろんなことがあったなぁ。たのしいことも、うれしいことも、数え切れないくらいたくさんたくさんあったけれど、そうじゃないこともたくさんあった。


「僕に対する世間のイメージは赤西仁=挫折まみれの人生じゃないですかね。でも、挫折なんてたいしたことない。だって、折れてないから、僕自身が。 」


赤西くんは本当に正直な人だ。自分を全然飾ろうとしない。こちら側が、本当はそうじゃないのに、と悔しくて声を上げたくなるようなことも、赤西くんはいつも何も言わない。わかってくれる人だけがわかってくれればいい、なんて、そんなの自分を守るための言い訳だと思われても、否定しないことを肯定と受け取られても、それでも、いつだって多くは語らなくて。いい意味でも、悪い意味でも、嘘がつけないし、不器用すぎるほどに不器用で。でも、とってもやさしい愛に溢れた人。

違う道を進むことが発表されたあの日、なによりも大好きなのに、今までそこに当たり前にあった現実がなくなってしまうことが何よりも悲しくて、受け入れられなくて、受け入れたくなかった。信じたくなかったけど、心のどこかでもしかしたら、って思ってたことが現実になって。だからこそ尚更、苦しくて、たくさんたくさん泣いたなぁ。

あのとき、辞めないでって思った。過去のことになってしまう未来が怖かった。あの頃のわたしは、これからの未来にはあの6人が並ぶことはもうなくなってしまうんだって現実から逃げるように過去に縋ってばかりいて、大好きな人の選んだ道を、大好きな人の選んだ未来を、すぐにまっすぐに信じ抜ける強さがなくてごめんね。

先が見えなくて、会いたくても会えない状況がずっと続いたこともあった。雑誌でも、テレビでも、姿を見ることさえ叶わなかった時期も、不安で押しつぶされそうなときだってあった。寂しくて、心にぽっかり穴が開いたみたいで。そんなとき、ファンのみんなに会いたいという赤西くんの希望で急遽決まったという東京で開催された壮行会。赤西くんがソロ活動を始めてから、初めての日本での公の場になった一生忘れられない2010年秋。

迷わずに、真っ先に会いたいって気持ちしかなくて、すぐ申し込みをした。運良く当選することが出来て。

緊張して胸がいっぱいだったあの日、本当に久しぶりに会った赤西くんはちょっぴり照れ臭そうにしながら「みなさまお久ぶりです。」って言いながらステージの真ん中に立ってキラキラとスポットライトを浴びていて。歌って、踊って、喋って。あの日久しぶりに会った赤西くんは、わたしの大好きな赤西くんのままだった。

みんなでいってらっしゃいってアメリカツアーに向かう赤西くんを見送って、帰ってきてから開催されたソロコンサートでは、ファンのみんなに向けて「みなさん、ただいま。」ってはにかみながらそう話す赤西くんをみんなで迎えて。本当に本当に嬉しかったなぁ。コンサートの最終公演の日、終わってほしくなくて、寂しくて、終わりたくないよ〜ってみんなで会場の前で泣いたのも、僕シングル出します。って発表があって嬉しくて泣いたのも、今でもずっと色褪せない大切な思い出だよ。

新しいことに挑戦するところ。その目標に向かって、ひたむきに努力し続けるところ。あったかくて、優しくて、人間くさいところ。なにか受賞をしたときも、ランキングが上位になったときも、自分のお誕生日も、いつも自分のことはそっちのけで、ファンのみんなにありがとうとおめでとうを伝えてくれるところ。ちょっとポヤポヤしたおっとりした喋り方も。歌うとおっとりした喋り方が別人のようにかっこいいところも、優しくて、キレイで、力強い歌声も。赤西くんの描く歌詞も、言葉も。圧倒的なセンスも才能も。大好きな笑顔も。赤西くんの描いていく未来も。

道に迷いそうになったとき、行き止まりになりそうなとき、もしも進む道がなくても、どんなに遠回りになりそうになってでも、時間がかかってでも、未来に向かって歩く道を自分で切り開いていく赤西くんが、「回り道をしたぶんだけ拾うものが多い」って言う頼もしくてかっこいい赤西くんが、好きになったあの日よりも今日は、今日よりも明日は、もっともっと大好きです。

いろいろ思い返してみたけれど、赤西くんには、今日も笑っていてほしい、幸せであってほしい。やっぱりいつだってそう思う。

赤西くんの歌は、いつもやさしい。いつだってやさしくて、あったかくて、包み込むような愛がたくさん溢れてて。

だから、どうか、彼のつくる音楽が、もっともっといろんな人に聞いてもらえますように。とってもやさしい声で愛を歌う歌声が、どうか、一人でも多くたくさんの人の心に届きますように。

大好きだから、だからこそ、寂しくて、悲しくて、不安で。その寂しさと不安に向き合えずに逃げてしまったときもあったけれど、やっぱりわたしはこの人が大好きだなぁって、何度でもそう思わせてくれるのは、いつだって今を生きる赤西くんの姿で。今日もわたしは、どうしようもなく彼が好きです。

「ダメだと思ったらまだ半分」「泣いたぶんの笑顔が待ってる」「泣いても笑っても1日は1日」わたしの青春にはいつも赤西くんがいて、今日まで、 何度も何度も赤西くんの言葉に、歌に、支えられて、救われてきた。

もう戻らないあの光景も、当たり前だったことが当たり前じゃなくなってしまったこともあるけれど、あの日、あの時間、あの場所、あの笑顔も。思い返せば昨日のように思えるくらい、今日まであっという間の日々だったけれど、本当に宝物のような青春をくれてありがとう。いつの間にか、過去に縋ることはしなくなった。過去に縋るだけじゃない、それだけ素敵なものを数え切れないくらいたくさんたくさんもらったから。前を向いて、夢に向かって歩いていく強さを教えてもらったから。

でも、たまには青春の宝箱を開けて、あの頃を懐かしむことを許してね。

今日も歌っていてくれてありがとう。ステージに立っていてくれてありがとう。未来を信じることが出来なかったあの頃のわたしに、未来を信じたいと思える毎日を、未来が待ち遠しいと思える毎日をくれてありがとう。

赤西くんを好きになれたことも、赤西くんがくれた過去も今も未来も、全部、なによりも大切で、だいじなだいじな宝物だよ。

これからも、世界一かっこいい旦那さんで、世界一かっこいいパパで、そして、世界一かっこいい 「赤西仁」でいてね。

「僕のファンでいると、いろいろあると思うし、あったと思うし…」って赤西くん自身もそう言うように、今日まで本当にいろんなことがあったけれど、「安心して、僕のファンでいてください」そう言った赤西くんに、これからも、前に前に、歩いていくその大きくて広い背中にずーっとずーっとついていかせてください。

「たくさん笑って。僕たちは笑うために生まれてきたのだから。」

だから、どうか今日も笑っていてね。あなたを照らす光が、あなたを取り巻く世界が、どうか暖かくてやさしいものでありますように。


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「 ♡♡♡ もしも出会ってなければ、笑い方すらも分かっていないってきみを想うたびそう思うよ ♡♡♡」